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カシマ3号

Author:カシマ3号
東京某区生まれ、中央線育ち。いろんな人がいてバラエティ豊かなのが東京のいいところ。もちろんイシハラさんがきらってる人たち、たとえば外国人や同性愛者も含めて。
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2007/05/06 (Sun) 12:15
浅野選挙総括① 私たちは「現実に」勝とうとした。

「日本の進歩派の人々は、権力に抵抗する運動は必ず負けるものと信じている。確かに日本の運動は負け続けてきたかもしれない。しかしだからといって、隣国の運動に対して、これを応援しているはずの人でさえ、最後には負けるに決まっている、という目で見ているのはいかがなものか」

いつだったか、古本屋で立ち読みした講演録で読んだ韓国の知識人のことばです。講演が行われた日付を見ると、1970年代前半でした。朴正熙独裁がまさに全盛の頃です。韓国の民主化運動が、とりあえず「勝った」と言えるのは1987年のことです。

この「日本の左翼やリベラル派には根深いペシミズムがしみついている」という指摘にはハッとしました。とくに90年代後半以降、私たち(左翼・リベラル派)は、昨年よりは今年、今年よりは来年と、世の中はますます右に流れていく、自然現象のようにそれは止められないと、嘆き、抗議しつつも、どこかであきらめてきたのではないでしょうか。

こうしたペシミズムに対して挑戦し、現実に、実際に、勝とうとしたこと。これが浅野選挙の第一の意味だと思います。私たちは大胆にも、右翼ポピュリズムの最先頭ランナーとして国民的人気を誇ってきた石原慎太郎を、多数派を取り込んで倒そうとしたのです。

そもそもなぜ浅野史郎擁立だったのか。リベラルであると同時に、宮城での12年の実績によって、多くの人々が安心して任せられる行政手腕を持っていることで、幅広い層の人々に支持を得られる候補だったからです。選挙に勝てる、ということがまずは最も大事なことでした。吉田万三さんを支持したり、あるいは吉田さんを支持する気もおきないが「保守の浅野」も支持できない、などと逡巡した人々と、浅野選挙にすぐに飛び込んでいった人々との分岐は、「イシハラを現実に倒したい」という思いの分岐だったと思います。

浅野さんの立候補によってはじめて、「イシハラ打倒」はスローガンや信条の問題ではない、現実の闘いに転化しました(言いにくいことですが、樋口恵子さんのときは、実際に勝利する可能性はなかったと思います)。

あの瞬間、ぼくは、こんなチャンスが来るとわかっていたら、あれも準備しておけばよかった、これも準備しておけばよかった、と、失った可能性を数えました。そして、自分がいかに「勝つ」ことをあきらめてきたか、思い知りました。選挙の後に指摘されている「勝手連の準備不足」「立ち遅れ」は、まずは、この2月までのあきらめの総量だと思います。

しかし、この選挙のスタートとなった2月の擁立劇は、何年も前から都知事選に向けて準備してきた「東京。をプロデュース」など、政党と無関係な市民グループの努力のうえにありました。あきらめなかった人々がいたから、浅野選挙というチャンスがありえたのです。

こうした多くの人々の動きに押されて立候補を決断したとき、浅野史郎さんは言いました。
「政治をあきらめてはいけない。あきらめからは何も変わらない」と。

あきらめからの転換。抗議するのではなく、現実に勝利しようと企んだこと。このことが浅野選挙の第一の意義であり、その後の展開の前提だったと思います。総括もまず、ここから始めるべきでしょう。(今回はここまで)


◆一読をオススメしたい都知事選総括

ネット上で読むことができるいくつかの都知事選総括を紹介します。


浅野選挙総括〈2〉我々はどんな視点から総括するべきか」(まっぺん)
「RED PIPER」というHPを作って、ネット上での勝手連として大活躍したまっぺんさんによる総括。「行動した者の視点からの総括を」と、都知事選総括の出発すべき場所を強調しています。

都知事選に勝機はあった」(原仙作)
日本共産党の路線を批判的に検証する党員を中心とした人々の討論サイト「さざ波通信」。このなかの「現状分析と対抗戦略」コーナーで原仙作さんによる総括「都知事選に勝機はあった」が読めます。
彼は党員として、共産党が反イシハラ候補統一に踏み切れなかったことを批判し、あるべき共産党像を語っています。部外者のぼくには、それ自体は正直「八百屋で魚を求めても…」という気持ちですが、彼が語っている「あるべき共産党」をもう少し広い意味に読み替えれば、何かヒントを得られる文章です。

秋葉圧勝にみる、野党への教訓」(さとうしゅういち)
浅野と樋口恵子の票の差を「経済政策」に求めています。その内容自体には踏み込んでいないのですが、私たちが「現実に」勝つために依拠すべき「現実」、という視点からは、示唆するものがあります。さとうさんの文章は、他のものでも、なにか刺激されるものがあります。


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テーマ : 都知事選2007 - ジャンル : 政治・経済

2007/04/17 (Tue) 08:57
浅野史郎事務所が赤字!

浅野史郎選挙を共に担い、あるいは応援してくれた皆さん。

浅野史郎さんが、今回の選挙で数百万円の赤字を抱えているようです。
みんなで闘った選挙ですが、負債は浅野さんが一人で負った、という結果にはしたくないですね。
ぜひ、可能な方はカンパをお願いします。

 【加入者名】 浅野史郎事務所
 【口座番号】 00180-7-262021

寄付の際には、「氏名・住所・職業(会社員・無職ほか) 」の明示が必要です(匿名の寄付は禁止)。寄付の期限は特にありませんが、収支報告書を15日以内に選挙管理委員会に提出しなければならないので、20日ごろまでが望ましいようです。

ぼくはすでに2万円、入れておきました。授業料ですから。

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2007/04/15 (Sun) 13:19
「明日が本当の始まりです」

◆一文無しになった気分

ご無沙汰しておりました。
今はまだ正直、一文無しになったような気分です。
本気で勝とうと思って、動いていたわけで。

イシハラ都政がさらに4年も続き、排除とデマゴギーと恫喝によって、様々な誰かが、存在を否定される。その執政は、全国の自治体や国政の「模範」とされ、広まってゆく。「悲鳴」の時代がまだまだ続くのでしょうか。
この4月に新設される都立の養護学校では、例の「日の丸」という旗が、教室に常に掲揚されるそうです。イシハラが命じたというよりは、イシハラの意を汲んだミニイシハラ教委&校長が決めたのでしょうが。都庁周辺にはこんなミニイシハラがどんどん量産されているのでしょう。
ヤツラが目指すのはこんな未来か…。
『教育「正常化」が生んだイシハラ・チルドレン』

しかしこの選挙「運動」には、未来につながる何かがあった。かかわった多くの人がそうした確信を口にしています。だって、このご時世に、私たちは本気で「勝とう」と思えたんですよ!「あきらめからは何も変わらない」「人は誇りを傷つけられたとき、闘わなくてはならない」「これは前向きな闘いなのだから、前向きに考えよう」。こうした浅野さんのことばは、迫力に満ちたこの選挙「運動」が生み出した共有財産だと思います。

ここから先、イシハラに思い通りにさせない抵抗のラインを、社会の側にいかに作れるか。それがここからの課題だと思います。

◆資料の紹介

保坂展人のどこどこ日記」(4月7日)
この運動の「力」をよく表現しています。保坂さんが書いている新宿での浅野さんの最後の演説が、こちらに動画でアップされています。

浅野史郎さんの7日夜、選挙戦最後の演説(25分)

「人が怒らなくてはならないのは、自分の誇りが傷つけられたときです。どんなに小さな人間であっても、社会的に弱いと言われていても、自分の人間としての誇りを傷つけられたら、怒らなければならないんです。」
「そしてもうひとつ。闘うべき時は闘わなくてはならないんです。勝てるか勝てないかではない。今の私がそうだし、今の皆さんがそうです。闘う敵はなんですか。政治に対するあきらめ。そういうものに対する闘いなんです。単に石原慎太郎さんに対してだけではない。政治をあきらめようとするその心に対して、その流れに対して、我々は怒り、闘わなくてはならない。」

運動にも参加できない中途半端な大学時代、安田講堂に入ってゆく学友たちを見送って「負けた」と思ったこと。厚生省時代の「障がい者福祉」という闘いとのわくわくする出会い。宮城県知事選。今回の都知事選への出馬と、これまでの人生をたどる話のすべてが、この下りに流れ込む。すばらしい演説でした。それにしても「選挙のあり方が知事のありようを決める」というキメ台詞、今回「再起動」した例の都知事のことを思うと、皮肉ですね。


まっぺんさんの「RED-PIPER」が、まっぺんさん自身の総括「希望が見えてきた!」と、「かけはし」の総括「東京都知事選の結果をどうみるか」を掲載しています。どちらもスタンダードな総括と言えるのではないかと思います。

RED-PIPER


◆このブログのこれから

このブログはこれまで、選挙に向けたいわば「ビラ」として展開してきました。個人性の薄い「ビラ」として書くために、ぼくの個人的なブログ「豆鉄砲編集前記」と別個にこのブログを作ったわけです。


なので当初、選挙が終わったらここもすぐ閉じて、総括は自分のブログでやろうと思っていました。しかし総括についても、このかん大声を張り上げてきたこの場所でやっておきたいという気持ちに変わりました。このまましばらく続けようと思います。

総括は、数回に分けて、書いてゆくつもりです。

今しばらく、お付き合いください。

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2007/04/09 (Mon) 02:49
東京へゆくな

ふるさとの悪霊どもの歯ぐきから
おれはみつけた 水仙いろした泥の都
波のようにやさしく奇怪な発音で
馬車を売ろう 杉を買おう 革命はこわい

なきはらすきこりの娘は
岩のピアノにむかい
新しい国のうたを立ちのぼらせよ

つまずき こみあげる鉄道のはて
ほしよりもしずかな草刈場で
虚無のからすを追いはらえ

あさはこわれやすいがらすだから
東京へゆくな
ふるさとを創れ

おれたちのしりをひやす苔の客間に
船乗り 百姓 旋盤工 坑夫をまねけ
かぞえきれぬ恥辱 ひとつの眼つき
それこそ羊歯でかくされたこの世の首府

駈けてゆくひずめの内側なのだ

(東京へゆくな/谷川雁)

この選挙「運動」のなかで、新しい出会いのたびに、この詩が頭のなかに浮かんでいました。「よりまし」でもなく、「市民派」でも、「護憲」でもなく。

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2007/04/07 (Sat) 11:21
「明日の天気は変えられないが、明日の政治は変えられる」

◆資料紹介

you tubeで「浅野史郎」で検索すると、いつのまにか、映像がいっぱいです。

この選挙の頂点のひとつである「新宿2丁目集会」での尾辻かな子さんの演説。ゲイの人々400人以上が、小雨の中、歩道を埋め尽くしました。感動的でした。必見!


渋谷での映像。
雨宮処凛の次に演説している若い女性は、ロフトプラスワンのイベントにも出演した要友紀子さんで、風俗で働く女性たちの連帯組織をやっているひとです。彼女は言っています。「私たちが魅力ある候補者を育てていくんだ」と。



◆明日に向けて

ぼくが自分のブログに、「浅野史郎さんの擁立を支持する」と書いたのが、2月21日。
このブログをはじめたのは3月11日。
そして、ついに明日。

この選挙は、ぼくが当初考えていた以上に迫力のある「運動」になっていきました。

最初の頃、ぼくにとってこの選挙は、石原を倒す手段として「よりリベラル」な浅野さんを支持するというものでした。とにかく人種差別主義者の石原を倒したい、その一点でした。

しかし、勝手連運動の成長のなかで、この選挙はそれ以上のものになってきました。石原都政のもとで存在を否定されてきたさまざまな当事者が、次々と声をあげて合流してくるという光景を、ぼくは目撃してきました。

「三国人発言」のときはショックで家から出られなかった、という在日の女性。
「安心して入れるトイレが、ぼくにはないのです」という性同一性障害の大学生。
そうした人々が今日も「よろしくお願いしま~す!」と街頭で声を出しています。

君が代押し付けに従わず処分された教師たち。
二丁目規制に反対するゲイの人々。
女性財団を解散され、講演を禁じられたフェミニストたち。
土壌汚染の深刻な豊洲への移転を迫られている築地市場の人々(「デモという決起をさせて頂きました」という言葉が印象的でした)。
選挙演説に来た石原をやじり倒した下北の再開発反対の住民たち(「黙って聞け!」「物事は多数決なんだから!」とイシハラは叫んだそうです)。

その他、元左翼中年、共産党を30年支持してきたおばあさん、フリーター運動の若者。

こうした展開のなかで、浅野さんは、人々の声に耳を傾け、多様な人々が共に暮らす東京という街の知事として、必要なものをどんどん吸収していきました。「選挙を通じて知事になる」が浅野さんの座右の銘だそうですが、本人がしゃべるよりも話を聞くほうが多い候補者なんて、見たことありますか?

イシハラには指導力がある、という人がいますが、浅野さんにあるのは、イシハラ的「指導力」とはまったく対極的なタイプの指導力。人々の主体性を喚起する、柔軟で強い指導力です。

この「運動」には、単にヒドイものを普通に戻そう、とか、せめて抗議の声は上げようといったレベルに留まらない、希望がはらまれています。
「この闘いは前向きな闘いなんだから、前向きに考え、行動していきましょう」浅野さんもこう言ってます。

今日一日、まだ時間があります。あなたもぜひこの闘いに参加してください。友人、知人に声をかけるもよし、ブログや掲示板に自分の思いを書き込むもよし(投票依頼はダメよ)。最後の一日が一番重要です。

勇気を奮い起こして立ち上がった人々が、歓声をあげ、笑顔を輝かせる。
新しい東京の出発に向けて、忙しく走り出す人がいる。
明日、そんな夜を迎えられるよう、一緒に祈ってください。


テーマ : 都知事選2007 - ジャンル : 政治・経済

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